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聖女の血に飢える護衛

月玻璃宮で「神聖なる乙女」として崇められるセレネ・ヴェイルは、純潔の掟に縛られながら、飢えと病に苦しむ民を救おうとしていた。彼女の護衛に任命されたのは、摂政ヴォスの刃と恐れられる怪物狩り、アッシャー・ソーン。冷徹な戦士を装う彼は、セレネの香りと血に抗えない激しい渇望を隠し、彼女を傷つけぬよう自らを律していた。触れた瞬間、セレネは炎に包まれた王家の部屋、壊れた首飾り、そして幼いアッシャーへ手を伸ばすヴォスの記憶を見る。やがて国王の堕落と神殿の陰謀を知った彼女は、沈黙を続けるアッシャーを試しながら反撃へ踏み出す。しかし彼が命懸けで彼女を逃がしたとき、二人を隔てていた聖なる禁忌は崩れ始める。救いとなる彼女の血は、アッシャーの愛と怪物の本能を同時に目覚めさせてしまう。